台湾の友人から届いたサプライズのプレゼントです。
手提げになっている袋の中には竹製の箱が。中を見る前にこれがなんであるのかはすぐに判りました。というより、密かに購入を検討し、そして諦めたのがこれです。
さっそく開けてみました。
一番上にある板をフタ側に乗せると可愛らしい茶盤になります。そもそもこれをネット上で見つけたきっかけが「携帯 茶盤」で検索して小ぶりな茶盤を探していた時です。
箱側の中身です。可愛らしい西施壺や茶海、聞香杯など、茶藝に必要な一通りが綺麗に収められています。携帯用茶盤(ティーセット)は他のものを何度か見た事がありますが、ここまで見事な作りのものは初めてです。
中身を並べるとこんな感じになります。実際には聞香杯と飲杯は4対入っています。4人まで楽しめる(あるいは2人で2種類のお茶を同時に)事になりますが、茶盤の大きさからすると1〜2人用が精一杯でしょうね。
作ったのは台湾で「竹のカリスマ」としてとみに有名な大禾竹工廠です。曲線はなめらかに、直線はあくまで真っ直ぐ。合わせる部分はきつすぎず緩すぎず。まさに出来の良い工芸品と言える作品です。私は不勉強で知らなかったのですが大禾の竹細工といえばお茶の道具に限らず竹製品の世界では評価がとても高いそうです。
購入をあきらめた理由は2つでした。1つはお値段です。持ち運び出来る茶盤を、という目的にしては高いのです。日本で4万円以上します。さっそく友人にお礼の電話をした時に判明したのですが、台湾でも(彼女は台北101ビルの中の直営店で買ったそうです)そのぐらいのお値段とか。。。「ちょっとしたプレゼント」にしては高すぎますね。「お外でお茶」のプランをたまたまメールに書いたら面白そうに思ったので買って送ってくれたそうです。恐縮で首が縮み上がりました。
もう一つの理由が大きさです。茶番の大きさもそうですが、いちおう小梅茶荘オープンカフェは5人までのお客様にいちどきにお茶をお出しする事が出来るだけの道具を準備しているからです。かなりコンパクトにまとめても今使っている自家製携帯ティーセットはこんな大きさです。ちょうど自転車の後ろのカゴに入るサイズです。こうして較べてみるといただいたものがいかにコンパクトに出来ているかが判りますね。
いただいた素敵な茶盤は遠征の時か旅行の時に使わせていただこうと考えています。可愛らしい竹の箱から茶藝のお道具が出てきてあっという間に工夫茶が楽しめる、なんて見た人はきっと驚きますよね。