帰国しました。今回の台湾行きは台北でのお茶屋さん巡り、鶯歌での陶器探しという、いわば前菜の後にメインディッシュの企画がありました。2泊3日での茶作り見学がそれです。
お邪魔したのは凍頂烏龍茶の産地、台湾烏龍茶の聖地とも言うべき鹿谷郷です。友人が20年来の付き合いの茶農の方に連絡して冬茶の茶摘みに合わせて訪問しました。友人は普段使いのお茶は勿論、日本のお客さんに頼まれて毎年送るお茶もすべてここから買っているそうです。そんな縁もあって今回一番忙しい茶摘みから加工の二日間、全行程を見せていただける事となりました。
工程と日程の都合上、着いた夜に最後の工程を見せていただき、翌朝茶摘みへ。手摘みなので早朝5時頃から始まっているようですが、ちょっとズルして我々は朝7時から。そうはいっても起きた時にはまだ夜も明けきっていない時間でした。台北〜鶯歌〜台中、という電車での強行軍の翌日なのでさすがにキツかったです。
民宿のおばちゃんの作ってくれた暖かいコーンスープと饅頭をお腹に収めて出陣です。ここの民宿(プチホテル、といって良いレベルです)は凍頂山の山頂近く、麒麟譚(正しくは「さんずい」です)のほとりにあり、静かです。
山頂近くにあるので、名高い凍頂山もなんだか小高い丘ぐらいに見えてしまいます。「これがぁ??」というぐらいあっけない山頂部。
茶摘みの風景です。30人ぐらいの摘み子さん(というにはトウが立ってますが)が一心不乱にお茶を摘んでいます。すごいスピードで摘んでいるのですが、見ていても摘むべき葉を摘み、そうではない葉を残す的確さはさすが熟練という感じです。キロいくら、という能力給なのでとにかく早いです。摘んだらすぐに茶農夫婦のところにカゴを持って行き、ハカリに乗せて重さを記録してまた摘みに戻ります。なにしろお日様とも競争して1時までには摘み終わらないといけないので少々殺気立っています。「茶摘みは戦場」と武夷山でも教わりましたが、まさに戦いです。
今回、二日間とちょっとで見て、そして体験したのはこの葉っぱが
こうして毛茶として味わえるまでの全行程です。茶摘み当日は乾燥〜炒青といった作業が真夜中過ぎまで続き、間に数々の美味しいお茶を飲みながら延々とお世話になってしまいました。各工程について、お世話になった茶農のみんなについて、飲んだお茶について・・・書きたい事は山ほどあります。少しずつ書いていこうと思ったのですが、断片的になりすぎるのでまずは大雑把にこんな感じです。
茶摘みというのは自然を相手にした人間の知恵比べの要素もあります。経験と読みを総動員して天気天候に立ち向かい、ベストと思える日取りを組みますが、それとて2日前に変更を余儀なくされる事もしばしばとか。実際、今回の茶摘みも直前になって日程が二転三転し、台北に着いた時点では「今回は摘む日が合わないから見れないみたい・
・・」と友人に言われたぐらいです。そんな大変な勝負の二日間に快く歓迎してくれた茶農のみなさんには本当に感謝しきれないほど感謝しています。 「春茶の時にも是非遊びにおいで!!」そう言ってくれた優しさが一番のご馳走でした。